次の大河ドラマドラマはいつから?なんてタイトル?内容は?
2024年は平安時代の源氏物語の作者、紫式部を描いた「光る君へ」ですが、来年、2025年は江戸時代を舞台とした「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で主人公は横浜流星が演じていて、あまり聞いたことないですが、蔦屋重三郎という人が主人公ですよ。
蔦屋重三郎とは誰?
蔦屋重三郎(1750~1797)は、江戸時代の出版王で、現代で言うところの名プロデューサーです。
※蔦屋重三郎の読み方は「つたや じゅうざぶろう」と読みます。
喜多川歌麿や東洲斎写楽といったスター絵師を発掘し、「浮世絵の黄金期」を築きました。
また、葛飾北斎、山東京伝、曲亭馬琴、十返舎一九ら、のちの巨匠となり日本文化の礎を築く者の才能を見出しました。
一言で言うと、蔦屋重三郎は「江戸のメディア王」として時代を彩った人物です。
現代に例えると、アニメや漫画の制作会社の社長みたいな感じですね。
蔦屋重三郎の出版事業
蔦屋重三郎は、版元で知られています。
浮世絵版画は、絵師・彫師・摺師の三者の共同制作によって生まれ、その企画から制作、販売までを担っていたのが「版元(はんもと)」で、現在の出版社にあたるものです。
蔦屋重三郎は、24歳のとき、吉原の店ごとに遊女の名を記したガイドブック「吉原細見」の出版に参画し、序文の執筆者に平賀源内を起用して注目を集めました。
その後、喜多川歌麿との出会いから、多色摺の狂歌絵本や錦絵などを送り出し、ブランドを確立しました。一言で言うと、蔦屋重三郎は出版業を通じて江戸文化を発展させた人物です。現代に例えると、雑誌や写真集の編集者みたいな仕事ですね。
蔦屋重三郎の挑戦と試練
蔦屋重三郎は、自由な表現を追求し続けましたが、その表現は寛政の改革では大きく規制されました。
松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受けました。
周囲では江戸追放や死に追いやられるものも現れましたが、蔦重は、その後も幕府からの執拗な弾圧を受け続け、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続けました。
一言で言うと、蔦屋重三郎は自由な表現を守るために幕府と戦った人物です。現代に例えると、言論の自由を求めるジャーナリストみたいな存在ですね。